震災による大量の土砂。
その早期搬出を可能にした
大型ベルトコンベヤ。

東松島市野蒜北部丘陵地区震災復興工事は、東日本大震災による被災地区の移転先として「東松島市復興まちづくり計画」(2011年12月)に基づき、安全性の確保と居住地等の集約化を図り、居住環境の整備、津波により甚大な被害が発生したJR仙石線を安全な丘陵地への移設を目的とした工事でした。
当社のコンベヤが実際に土砂運搬を開始したのは2014年1月、現地にて移転先現場調査を行っていた設計者は「状況を実際目の当たりにして、改めて災害の恐ろしさを思い知らされた。辺り一面がサラ地の市街地になっていた」と振り返りました。またこの工事は被災したJR仙石線(鉄道インフラ)の復興も伴っていたため、早期復旧が求められ、短納期かつ大量の土砂を搬送可能な当社のベルトコンベヤが採用されました。 住宅地、鉄道など市街地機能の集団移転を一体的かつ同時期に実現され、土砂搬送が完了後に機器を撤去した後も、コンベヤ搬送路が避難通路に活用されたことも採用された点となります。2014年1月から搬送を開始したコンベヤは、10tダンプカーで3年以上かかる見込みだった東京ドーム 4.4 杯分の大量の土砂をわずか10ヶ月ですべて搬出。その後、役目を終え解体されました。