プーリの寿命について

使用条件・環境・輸送物・ベルト速度によって異なりますが、プーリの破損原因は溶接接合部からの疲労破壊によるものが殆どであります。
2005年より、溶接部の期待寿命を計算し、予防メンテナンスをお客様に提案できるようになりました。

溶接部の期待寿命

プーリ破損の原因は殆ど溶接部です。弊社プーリ設計時、各部発生応力を解析し、特に溶接部の応力を特定します。次にその応力値が弊社標準許容応力値以内となるまで構造を検討し、納入仕様の決定を行っています。
JSSCより1998年11月に発表された“疲労設計指針(案)”に基づき、構造物を構成する部材の疲労限界状態に対する安全性を照査する方法を用いて推定寿命を計算することが可能です。
具体的には弊社プーリは溶接部の強度で仕様が決定していますが、溶接部に発生する引張応力を検討することと、溶接継手部の等級を設定し、95%の信頼度で寿命を推定することが可能です。

■溶接部を部分溶込みとした場合(型式 PG型,PHA型,PGB型,PHB型) 継手等級H,G

約10年~20年

■溶接部を完全溶込みとした場合(型式 PHU型,PT型) 継手等級D

20年以上

【応力解析】

プーリ 応用解析

【継手強度等級】

JSSC疲労設計指針より抜粋
継手強度等級

ベルトコンベヤ製品情報

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